2012年01月29日

スマの高校お受験Z

スマ劇場.gif

頭巾ちゃん.jpg

金歯先生の教え方はいたってシンプルで、
実力がついているのかどうかは疑問ですが、
楽しいものでした。

勉強が比較的好きだったスマは、
全般的に成績も良い方。
ただ地理だけは、どうしても苦手でした。
都道府県は言えても、それが地図のどこにあるかは
さっぱりわからないのです。

「今日は地図の勉強をしましょうか」
そんなスマの弱点を見透かしたかのように言った、
金歯先生の手には何故かパズルが。
「はい」
そのパズルをひとりずつ配っていきます。
見るとパズルは日本地図でした。
「それでは、パズルをバラバラにして掻き混ぜてくださいね」
MくんとYさんが早速パズルをバラバラにしています。
あわててスマもそれに倣いました。
「はいそれでは、今から15分でパズルを完成させてくださいね。
よ〜い始め!」
金歯先生がタイマーをカチっと押します。
バラバラになったパズルのピースは、
都道府県の形をしたもので、
県名が記されていました。

3人は無言でパズルをはめ込んでいきます。
スマのように都道府県の位置がわからなくても、
パズルなので形が合うところにはめ込んでいけば、
自然に地図が出来上がっていくという按配です。

「はいおしまい!!」
金歯先生の声でみんなが手を止めました。
「さあて、できましたかね」
Mくん、Yさん、スマの順番でパズルを見ていく金歯先生。
「みなさんよく出来ましたね」
3人とも制限時間内にパズルを完成させていたようです。

パズルの授業はこのあとも続くのですが、
制限時間が15分から10分、10分から5分へと、
だんだん短くなっていきました。

最初はパズルを単純にはめていく作業だったのですが、
徐々に都道府県の位置関係が頭に刷り込まれていきました。
そうしているうちに、苦手だった地図がいつの間にか
得意になっていったのです。

金歯先生の授業には、こういった遊びを取り入れた
工夫がたくさんこらされていました。


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金歯先生は教えることにとても長けていました。
塾の先生だから当たり前かもしれません。
ですが、ただただ通り一遍等に教えていく
学校の授業とは違い、楽しみながら学習できる
工夫がたくさんあったのです。

金歯先生の授業によって克服できた苦手教科が
たくさんあります。
個人塾だからこそ、成立するやり方だったのかもしれませんが、
私にはとても合った学習法でした。





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2012年01月22日

ボクの鼻はエネルギー

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これはまだ保育士をしていた頃のお話。
当時、私が担当していたのは年中さんで、
4歳児のクラスでした。

寒い北風がふきすさぶ季節。
鼻水をいつも垂らしている男の子がおりました。
「○○くん、きたな〜い、鼻水出てるよ」
おませな女の子たちが、囃したてます。
子どもが鼻水を垂らしているのは当たり前と思われるでしょうが、
最近はそうでもないのです。

確かに、昔は鼻水をたらし、
袖口や手で拭いた跡がカピカピになっている光景を
よく見かけました。
でも今の子どもたちは案外小ぎれいで
鼻水を垂らしている子は少ないのです。

「早くティッシュで拭きなよ」
ひとりの女の子がティッシュを差し出します。
「ふん!!」
男の子は、女の子の手を払うと
「ズズズズーーーッ!!」
と思い切りよく鼻水をすすってみせました。
その音のすさまじさたるや、
部屋にいた全員が振り向くほどの大きさです。
「きたな〜い!!」
悲鳴にも似た叫び声をあげる女の子たち。
「いっつも鼻水が出てて気持ち悪い」
心ない声まで飛び交い始めました。
こうなってくると、悪意がない分、よけい始末に負えなくなってきます。

「○○くん、お鼻が出たらすぐティッシュで拭こうね。
すすったらバイキンも一緒にお口にはいるからよくないんだよ。
それから皆もきたない!!とか言わないの」
何とか事をおさめようとする私に、
男の子はこう言い放ちました。
「ボクの鼻はエネルギーなんだからいいんだよ」
と。
その瞬間、私を含めた「くま組」全員の頭のうえに?????が。
あまりに的外れな発言に騒ぎ立てた張本人の女の子も
「鼻がエネルギーなんてバカじゃないの」
と言いながらも、それ以上何も言わなくなりました。

あとからわかった話ですが、
男の子はどうやら鼻炎で、
鼻水が出るのはアレルギーだから仕方がない、
と言いたかったみたいでした。


「どうしてボクはいっつも鼻水が出るの」
そう聞いた男の子におじいちゃんが
「おまえの鼻はアレルギーだから仕方ないんだよ。
病気なんだから汚くない、だいじょうぶ」
と言ってくれたそうです。
まだ4歳の男の子には「アレルギー」と「エネルギー」の
区別がつかなかったのでしょう。

言い間違いが可笑しくて笑ってしまうお話ですが、
本人はその当時、ちょっぴり傷ついたのかもしれませんね。

あの男の子はどうしてるかなぁ。
なんてちょっと懐かしく昔を思い出した一日でした。

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テレビで「ALWAYS 続三丁目の夕日」をやっていました。
古き良き時代の懐かしいお話です。
見終わったあと、家族の大切さ、人と人とのつながりの温かさを感じさせられ、
心がホンワカとなりましたね。

私が幼いころも、近所にはおせっかいなおばさんや、
悪いことをしたら本気で叱ってくれる大人たちがたくさんいました。
鼻水垂らしている子もザラにいたし、
当たり前のことでした。
またその頃はティッシュではなく、
ザラザラしたちり紙で鼻を拭いていました。
硬いので拭いたあと、鼻の下が真っ赤になったものです。
だから拭く前によく紙をもんで柔らかくするという技を
覚えたときは感動しましたよ。(古い話)

ですが今の子どもたちは衣服もおしゃれで、
実用性よりもファッションや見た目重視です。
鼻水を垂らしている子、
ましてや青っ洟の子など見かけなくなりました

現代は近所づきあいも希薄で、人との関わりをできるだけ避けるような時代に
なってしまい少し寂しい気持ちがします。

経済が成長し、物が豊かにあふれ、
暮らしが便利になってきた反面、
情緒だとか、風情だとか、人情だとか、
大切な何かが失われていったのかもしれないですね。

テレビを見ながらふと、懐かしく昔のことを思い出し、
今日のお話を書きました。









posted by smile-one at 01:05| Comment(20) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月14日

スマの高校お受験Y

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塾での授業を終えた帰り道、ふと後ろに人の気配を感じて振り返ったところ、
そばかす顔のYさんではありませんか。
あれ、家同じ方向なのかな、と思いながらも
気づかなかったふりを決め込みました・・・・。

キコキコ、キコキコ。
二人の自転車をこぐ音だけが響きます。
Yさんはつかず離れずといった感じで、同じ距離を保ったまま、
後ろをついてきていました。
その距離がぐっと縮まったのは、信号待ちのときです。
「あれ、あんた今日は入ってきた子?」
隣にならんだYさんが、おもむろに声をかけてきました。
え?もしかして気づいてなかったの、とビックリしながらも、
「ああ、はぁ」
と間抜けな返事を返すスマ。
Yさんの表情は暗くてよくは見えませんでしたが、
声の調子は淡々としたものでした。
「あたしさぁ、目わるいき、気づかんかったがよ。
家一緒の方向ながや」
Yさんは、塾の寡黙な印象とは違って、
結構お喋り好きのようです。

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信号が青になり自転車をこぎ出したときには、
Yさんはすっかり砕けた調子になっていました。
「あたし○○町ながやけど、あんたどこ?」
ちょとぶっきらぼうな口調のYさん。
「○○町だけど」
「え〜!!近いやんか」
Yさんの叫び声が、静かな夜道に響きわたります。
確かに、Yさんとスマの家は驚くほど、近かったのです。
「うん、近い」
スマはまだ、単語のような返事しか出来ません。
「じゃあ、これから塾の帰りは一緒に帰ろうよ」
物おじしないタイプなのか、Yさんは家が近いというだけで、
スマをお友だちとして迎え入れてくれたようでした。
「あ、うん」
「何?あたしと一緒帰るのいやながかえ?けんど二人の方が楽しいし、
色々しゃべりながら帰れるやんか。ね、帰ろう」
ちょっと戸惑い気味のスマに対して、Yさんはものすごく積極的です。
Yさんの迫力に押されて、
「うん、一緒に帰ろう」
そう言うしかないスマでした。
でも不思議と嫌な感じはせず、むしろYさんという人に
興味を持ちました。
この人、何だか面白い。
ちょっと今までにない関係の友だちになれるかも。
そんな予感までしたのです。

その予感が確信に変わるまでに、大して時間は必要ありませんでした。


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私は初対面の人とは何を話してよいかわからないので、
人見知りをしてしまいます。
話しかけてもらって、徐々に打ち解けた関係になってくると、
ものすごく饒舌になるので、
「あんたよう喋るね」
と驚かれることが多いですね。

Yさんは視力が弱く、前を行く私に気づいていませんでした。
信号が赤にならなければ、もしかしたら私たちは口をきくことすら
なかったかもしれません。

人との出会い、そして縁とは不思議なものですね。





posted by smile-one at 01:59| Comment(18) | TrackBack(0) | スマ劇場 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月07日

目標は遠くに

誰かのために.jpg

2012年にはいって、早くも1週間が過ぎようとしています。
皆さまはどのようにお過ごしでしょうか。

私はあいもからず、家の中でまったりしております。
絵を描いたり、本を読んだり・・・・・。

2011年の終わりに、今年の目標を宣言しました。
1.絵をもっと描く。
まずこれは、とりあえず実行しているかな?
イラストブログにほぼ毎日アップしています。

ただパステルアートに挑戦はなかなか難しい。
(初めてやるのだから当たり前)
テキストを見ながら、色を塗っていくのですが、
パステルの優しい雰囲気を侮っておりました。

思うように色が伸びず、手の脂などでまだらになってしまうのです。
最初からうまくいくのなら、通信講座など必要ないわけで、
しごく当然のことなのですが。

私は自分がものすごく短気だということに気づかされました。
デジタル絵は、10分〜15分あれば描けるし、
やり直すことも簡単です。
ですがアナログ画は、一度きりの勝負なので時間もかかり、
下準備というものが大切になってきます。
細かい作業が苦手な私は、早くも壁にぶつかっています。

「いっぱい練習しないと無理だよ。ちゃんと毎日やりなさい」
妹に説教されてしまいました。
その通りなので、言い返す言葉もありません。

日々これ精進といったところでしょうか。
毎日コツコツやるしかなさそうです。
(だから当たり前)

2.文章を書く
次にこの目標は自分の中では、一番実践しやすものだと、
たかをくくっておりました。
ところが!!
ここ数年、イラストを描くことを覚え、写真加工に夢中になり、
文章を書くことがめっきり減っていたせいか、
書けない!!

正確にいうと書けるけど、作文以下の文章しか出てこないのです。
「う〜!!」
と今まさにうなりながらも、ブログを書いています。

好きこそものの上手なれ。
とは言いますが、好きだからこそ努力が苦ではないし、
努力とも思わないですよね。

継続は力なり。
コツコツ日々の積み重ねが、未来に花を咲かせるのだと、
あらためて実感させられました。

思えば、小学生の頃が一番文章力があった気がします。
書くのが楽しくてしょうがなかったのでしょうね。
毎日、チラシの裏や、メモに書きなぐっていたものです。

楽しくなくては続かない。
好きでなくてはやり続けられない。

初心に還れということかもしれません。

何事も一日で成すことはできないので、
毎日書く習慣をつけるために、
非公開ブログを1個作りました。
自分のためだけのブログです。

とめどないことでも、文章にして残しておく。
そのことが今は一番大事かなと思うので・・・・。

seesaaブログの良いところは、
一つのアカウントで複数のブログを作れることです。
ログイン・ログアウトの面倒がなく、
同じ管理画面からブログを選択するだけで、
記事をアップできます。

そのうち、皆さんに見せられるお話でも出来れば、
smile-boxでもお披露目しますね。
(いつになるかは、わかりませんが)

目標はまだ遠くにありますが、
2012年は始まったばかりです。
ゆっくり、でも着実にたどり着けるよう、
がんばってみようと思っている私でした。


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昔から短気だとはわかっていましたが、
本当に辛抱が足りないなと、つくづく考えるこの頃です。
コツコツ夢や目標に向かって努力している方を見ると、
尊敬してしまいます。
私も少し見習って、ちょっとがんばってみようかな・・・・。

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たまたまテレビをつけたら、
「マルモのおきて」が再放送されていました。
私はリアルタイムのとき「仁-JIN-」を
見ていたのでいい機会だからそのまま見続ることに。

子役2人はもちろん「マルモ役」の阿部さんの演技も
素晴らしくて家族って血のつながりだけじゃないなぁ、
と感動してしまいました。
お互いを思いやる気持ち、大切にする心、絆。
色んなテーマがこのドラマにはあって、
2011年の震災を考えると、
しみじみとしています。

家族や絆をテーマにしたお話を書きたいな。
ドラマを見終わったあと、
久しぶりに創作意欲がわいてきました。
この気持ちのまま、非公開ブログに書きとめたいと思います。

posted by smile-one at 19:27| Comment(24) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月01日

2012年の始まり

nenga.jpg

明けましておめでとうございます。

昨年は更新のないブログに、足を運んでいただき、
本当にありがとうございました。

今年もよろしくお願いします。

2012年が素晴らしい年となりますよう、
心よりお祈り申し上げます。

          2012年1月1日 smile-one


posted by smile-one at 01:11 | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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