2012年02月06日

スマの高校お受験 **完結編**

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金歯先生のユニークな指導により、
もともと勉強好きだったスマは、
みるみる成績が上がっていきました。
担任の先生も、この成績ならどこの高校でも
合格できる、と太鼓判を押してくれたほどです。

志望高校は最初から決めていました。
教室から見える、ステンドグラスの窓が魅力的なO高校です。
何より家から近いというのが、一番の決め手でした。

進路相談の日、担任の先生はスマにこう言いました。
「もっとランクを上げてもいいんじゃない。
せっかく塾にまで通ったんだから」
と。
ですが、スマが塾に通っていたのは、
単純に憧れからです。
別に受験のために入ったわけではありませんでした。
「いいんです。志望校はO高校に決めてますから」
担任の先生は肩をすくめながら、
「それじゃあ、O高校に願書出すけど、本当にいいのね」
と念をおします。
「いいです」
即答のスマ。
「わかりました。じゃあO高校で決定します」
進路の聞き取り表に何やら書き込みながら、
先生は若干うらめしそうな表情を見せました。

自分のクラスから、いい学校に合格した生徒の数で、
先生の評価は当然あがります。
ですから目論見が外れ、落胆したのでしょう。

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気がつくと塾へ通うのも、終わりの日を迎えていました。
金歯先生や、Mくん、Yさんともお別れです。
胸に寂しさがこみあげてきます。

金歯先生がスマたちに、お別れの言葉を贈ってくれました。
「皆さん、今までよくがんばりましたね。
がんばった努力は、報われなければなりません。
ですが、もしも第一志望校に入れなかったとしても、
落ち込むことはないんですよ。
ご褒美がちょっと先に延びただけだと思いましょう。
そして努力した時間は、決して無駄ではなく、
未来への貯金だと考えてくださいね」

普通の先生なら、縁起が悪いから志望校に入れなかったときのことなど、
話したりしないでしょう。
でも金歯先生は違っていました。
例え不合格になっても、この先にいいことが必ずあるから、
努力したことは無駄にはならない。
そう教えてくれたのです。

他の大人が言うと陳腐な説法に聞こえたかもしれませんが、
金歯先生の言葉は、心にすーっと届きました。
学ぶことの面白さを教えてくれた金歯先生には
本当に感謝です。

O高校を受験しますと言ったとき、
「そう、いい高校ですよ。楽しみですね」
と金歯先生は笑いました。
担任の先生のように「もっとレベルを上げましょう」とは、
決して口にしませんでした。
そのこともスマにとっては、大きかったかもしれません。

そしてスマは、めでたくO高校に通うことになるのです。


高校に入ってからのお話はまた今度・・・・。


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自分で言うのもなんですが、受験のために塾に通わなくても、
成績はいい方でした。
ですから学校の先生はいわゆる進学校を受験するものだと
思っていたようです。
塾にまで通っていたのですから、当然と言えば当然かもしれません。
大してレベルの高くないO高校に行くと言ったときには、
えらく驚かれてしまいました。

塾で仲良くなったYさんとの話は、ちょっとこぼれ話で、
そのうち書きたいなと思っています。

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インフルエンザが猛威をふるっていますね。
皆さんご自愛ください。

posted by smile-one at 01:14| Comment(16) | TrackBack(0) | スマ劇場 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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