2012年09月01日

スマ劇場 ++卵巣のう腫編 その2++

スマ劇場.gif
face9.jpg
病は気から。
気持ちだけは元気いっぱいなスマでしたが。
右下腹部の痛みは、ちっともおとなしくなってはくれませんでした。
それどころか、日常生活に支障が出るほどの激しい痛みに襲われ、
もはや眠ることすら出来なくなっていたのです。

これは、ちょっとまずいかも。
さすがに呑気なスマにも危機感が芽生え始めます。
丁度いい塩梅で、2日後に健康診断を控えていました。
会社が費用を負担してくれることもあり、
願ったり叶ったりのタイミングです。

案外どこも悪くなく、
健康そのものと診断されるのでは?
と頭の片隅に淡い期待を寄せたものの、
人生そんなに甘くはありませんでした。

「卵巣に腫瘍が見られるから、大きい病院で精密検査を受けて下さい」
医師に告げられたときは、やっぱりね、と納得したものです。
病院嫌いのスマも、観念するときがやってきたのでした。

痛みが相当あったこと、短期間で急激にのう腫が大きく育っていたことから、
即手術という結論になり、再発防止のために卵巣摘出を勧められました。
卵巣はふたつあり、右を取っても左があるから大丈夫。
みたいなことを先生は簡単に言ったものです。
それは男の人に言われたくないなぁ、とチリリと胸に棘が刺さりましたが、
まぁ、しょうがないと不満を飲み込んだスマでした。

かくして入院、手術の日取りが決まり、
有給休暇のない会社は、当然のごとく退職という形になりました。
ようやく掴んだ就職口でしたが、
健康に変えられるものではありません。
元気があれば何でもできる。
と猪木さんもおっしゃっております。
まずは、体を治すことが大事。

入院前日、伸び放題の髪を切るため、美容院へ出かけました。
入院中、洗髪が出来なくてもいいように、
出来るだけ小ざっぱり短く刈ろうと考えて。
スマは髪型にこだわりがありません。
手入れが簡単で、
出来れば自然乾燥で済ませられる髪型が理想です。
なので予約が必要なしゃれっ気のある美容室ではなく、
大衆理容的な流れ作業で済まされる所を好みます。
値段はカット1000円位。
視力が悪いスマは、出来あがった髪型を
その場で確認することはできません。
鏡を見てもぼんやりしていてよくわからないのです。
「大丈夫ですか」と問われて、「はい」と答えておきます。
丸刈りにでもされない限りは、大抵のことならOKなのです。
この日も、出来栄えを確認することなく、家に帰ってゆきました。
そんなスマの髪型にいち早く気づいたのは、妹でした。
「ワカメちゃんみたい」
ポツリとつぶやいた言葉に反応し、眼鏡をかけて鏡を覗いてみました。

名称未設定 1.jpg

眉毛のところで、パツンと揃えられた前髪。
耳たぶくらいでまっすぐ切られたサイド。
ジョリっと刈り上げられた後ろ髪。

なるほど、これはワカメちゃんだわ。
とスマも認めざるを得ない髪型とあいなっておりました。
これが若い子ならばご愛敬で許されるでしょう。
しかしながら、いい歳と呼ばれるスマにとって、
それは少々こっぱずかしい髪型なのでした。
「う〜ん」
と唸るスマに妹が
「ま、1000円だからね」
と笑いました。
そりゃそうだ。
1000円なんだから、そこに技術やセンスを求めてはいけないのだ。
いや、もとから期待して行ったわけでもないし。
だけど、ね。
明日から入院し、退院するまでこの頭か。
後悔先に立たず。

ですが、入院病棟ってところはみんなスッピンで、
髪型など気にする場所ではなく、
スマよりゾンザイな有様のおばさまたちが
ウヨウヨいたことで、その心配が杞憂に終わったことは
言うまでもありません。

kigurumi2.jpg

そしていよいよ手術当日、両親、叔母夫婦に見守られる中、
手術室に看護師さんと、点滴をお共に歩いていきます。
盲腸のときは下半身麻酔だったので、
意識がきちんとありました。
全身麻酔は初めての経験です。
「数を数えるからね」
麻酔科の先生が優しく耳元で言います。
こくり、とうなづくスマ。
「ではいきますよ、い・・・・」
いち(1)という声を聞く前に、
スマの意識は飛んでいました。
そして気づくともう病室のベッドのうえでした。
1年半ほど痛みをこらえた卵巣のう腫とは、
30分ほどの手術でオサラバとなりました。

手術後の経過は順調で何の問題もないと
看護師、担当医ともに太鼓判を押してくれましたが、
スマには気がかりがひとつだけありました。
それは。
あの便秘腹に負けずとも劣らない、
ぷっくり膨らんだお腹です。
産婦人科ということも手伝って、
「予定日はいつですか」
と声をかけられたときは、
「もうすぐです」
などとうっかり答えてしまいそうなほど、
それは見事な太鼓腹でした。

退院後もお腹はしぼむ気配を見せず、
もしや一生このまま?
不安がよぎりましたが、
1ヵ月ほどで元通りになり、
ほっと胸をなでおろしたスマなのでした。

次回のスマ劇場から本筋の高校時代突入編に戻ります。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

腹腔鏡による手術あとは殆どなく、
言わなければ誰も気づかないほどです。
開腹手術に比べて、体への負担も少なく、
術後の回復が早いのが利点だと言われました。
ですが、手術時にお腹に入れられる炭酸ガスのせいで、
お腹がぷっくりと膨らむのが難点。
ガスはすぐに抜ける人もいれば、
私のようになかなか抜けない人もいて、
千差万別みたいです。

パンパンに張ったお腹が苦しくて
しばらくは寝返りも打てません。
歩くにも窮屈です。
しかも定期健診に行く際、
パンツのサイズがどれも合わないときています。

まあそれでも1か月ほどで元に戻ったので、
よしとしとするしかありませんね。







posted by smile-one at 19:08| Comment(8) | TrackBack(0) | スマ劇場 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは
卵巣腫瘍の痛み、ガスが溜まったお腹など、大変でしたね、と思うと同時に、FPとして??の部分が。

有給休暇のない会社? そんなの違法ですよ。
健康保険は、この会社で入っていたのよね。退職せず、休職扱いにしてもらえば「傷病手当金」として、およそ給料の2/3が支給されるのですが…
Posted by ようこ at 2012年09月02日 01:06
こんにちは♪
いつも訪問&コメントありがとうございます。
随分痛みを我慢していたみたいですが、これで
安心。
傷も小さいみたいだし、パンツのサイズも戻って
良かったじゃないですか(笑)
これからは、大事になる前に受診をね。
読書、楽しんでいますね。
道尾さんの作品にハズレなし。
花と流れ星も良質でした。
中山さんの音楽ミステリーも面白い。
歌野さんのミステリーは、驚愕もの。
是非一読あれ。。。
Posted by hirokun at 2012年09月02日 09:04
>ようこさん

訪問&コメントありがとうございます。

ガスが抜けなかったときは、
どうしようかと焦りましたが、
元にもどってほっとしましたよ。

有給休暇の件は、ようこさんのご指摘どおり、
違法です。

信じられないかもしれませんが、
こういう会社は珍しくありません。
都会に本社がある会社ならいざ知らず、
地元の企業は違法であっても、
雇用者に不利な条件がまかり通っています。
哀しいかなこれが現実でしょうか。

私も若い頃は正義感から、
基準局に相談したり、
経営者に直談判したこともあります。
ただ、文句があるなら辞めてください、
といった理不尽な結果が待っているだけでしたが。

自分の信念を通したいなら、
起業でもして経営者になるしかないのでしょう。
何ともやりきれない世の中としか言いようがありません。

と不平不満を言っても仕方ないので、
自分自身のためにも勉強し、
知識を得ることは大切ですね。

貴重なアドバイスありがとうございました。






Posted by smile-one at 2012年09月02日 19:22
>hirokunさん

訪問&コメントありがとうございます。

今までは幸いなことに、
大事に至らずこれました。
でもこれが当たり前ではないですから、
きちんと検診を受けようと思ってます。

道尾作品とは私も相性がいいようです。
どの作品も好みでした。

歌野さんの本は3冊ばかり読んだことがあります。
色んなバリエーションを書ける作家さんですね。
いずれも、あっと驚くラストにやられましたよ。

また面白い本があれば教えて下さいね。
Posted by smile-one at 2012年09月02日 19:30
こんばんは

私も髪の毛をカットしてもらっている時は、
前の鏡を見ても眼鏡を外していると全く見えません。
なので
「メガネを掛けて確かめてみてください。」
と、言われた時点で もう遅い?って感じです。
まあでも、髪の毛はまた伸びますからね。


全身麻酔の後はゆっくりと休めてくださいね。
とにかく、健康第一です。
ほんとうに「元気があればなんでもできます」
Posted by Damsel at 2012年09月02日 19:51
>Damselさん

訪問&コメントありがとうございます。

視力が悪いなら、眼鏡をかければいいじゃないか、
とよく言われます。
視神経が弱いため、
長時間かけていられないのです。

だから仕事以外では、
極力はずして目を休ませています。

Damselさんもおっしゃる通り、
髪はすぐのびてきますし、
別に大したことではありませんからね。
Posted by smile-one at 2012年09月02日 23:58
ネコママの時は切開だったので
結構大きな傷があります。
医学の進歩は凄いですね〜
ネコママは次の日歩いてと言われても
歩けませんでしたよ〜

10年前は切ったけれど今は内視鏡などが進み
患者の負担も少ないし。。。

けれど手術の文字はやっぱり恐怖ですよね
Posted by ネコママ at 2012年09月10日 12:48
>ネコママさん

訪問&コメントありがとうございます。

ネコママさんは、開腹手術だったのですね。
医学の進歩は目覚ましく、腹腔鏡のあとは、全然ありませんよ。
今は、あれ本当に手術したっけ?くらいに呆気ないものです。

ただ腹腔鏡は高度な技術を要するため、
出来る病院と出来ない病院が
あるみたいで。

私の場合は幸運にも、
腕がいいことで有名な先生だったようでした。
Posted by smile-one at 2012年09月11日 16:23
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