2012年09月03日

創作の作法

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ここ数日まめな更新が続いております。
よっぽど暇なんだなと通りすぎてやってください。

創作という新しいカテゴリを作ったので、
それらしいお話を少し。
と言っても作品ではなく、
創作にまつわる記事なのですが・・・・。

今後もこのカテゴリには、
創作にまつわる記事を載せていきます。

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ブログを始めて4年。
三日坊主で飽き症の私が、
何ともよく続いているものです。

いつの間にやら、
ジャンル的には日記ブログと化しておりますが、
当初は小説ブログの予定でした。
というのも。
趣味で小説もどきなどを書いておりまして。
たまたま、こんな感じのお話を書いていると
友人たちに漏らしたところ、
面白そうだから読んでみたい、
と予想外の答えが返ってきたからでした。

しかしながら、
私の書く小説の読者は自分ひとり。
日々の中で関心を持ったことや、
疑問に思ったことを書き連ねていくという、
いわば、自分のために書いた自己満足の世界です。

小説を書くことが趣味というより、
妄想する行為そのものが好きなのでしょう。
記録として残すこともありますが、
頭の中だけでアウトプットしないことの方が、
多かったりもします。

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子どもの頃はぼんやりと、
小説家になれたらいいなぁと
淡い夢を抱いていたこともありました。
大人になり現実と向き合ううちに、
すっかり影を潜めてしまいましたが。

とは言え、創作すること自体を
やめようと思ったことはありませんでした。
私にとってはどんな娯楽より、
楽しい作業だからです。
小説家になれなくても、
自分の密やかな楽しみとして、
書くことは続けていました。

あるとき、書き終えた小説を何とはなしに、
小さな公募に送ってみようと思い立ったことがあります。
体調を悪くして、
仕事も出来ず外に出ることもかなわず、
1年近くを寝たきり状態で過ごしていた
時代のことでした。

あまりにも気がふさぎ、
退屈な時間を持てあましていたので、
思考回路が麻痺していたのかもしれませんね。
何とも無謀な試みをしたものです。
折しも小さな地方文学賞のいくつかが
締切間近に迫っていました。
書きあげた原稿を二つばかり
送ってみたところ、
何と最終選考に残ってしまい、
吃驚したのは言うまでもありません。
これで小説家への夢が再燃した。
などということはなかったものの、
小さな喜びを与えてくれたのは
確かなことです。

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私の書くものは、
大体において、へんてこりんなお話です。
ジャンルは純文学に近いのでしょうか。
自分ではよくわかりません。
小さな文学賞の審査はとても丁寧で、
短い感想が添えられていました。
『発想がユニークで大人の寓話』
とあります。
発想がユニーク?
大人の寓話?
何じゃそりゃ!
思いがけない評価に目を丸くしたものです。

私の創作作法は、
日常の中にあります。
応募したひとつの作品は、
家の表札を見たところから
思いついた物語です。

私の脳内では、
表札=家の名前
という図式が浮かんでいます。
「○○家」とよく言いますが、
なんで家?
家族って何?
家の一族?
と連想が始まるわけです。

結果、名前は家が所有するもので、
人につけられたものではない。
という仮定が生まれます。

連想から文章を綴っていくうち、
「しらいし」という名前を持つ家のお話が
出来あがりました。
人が家を選ぶのではなく、
実は家が人を選んで、
名前を継承させていく。
そんな物語です。

もうひとつは、
「人生の落とし穴」ってどんな穴?
という疑問から端を発した作品です。
文字通り落とし穴に突然落ちた主人公を
書いた物語。
落ちた本人はそこがどこなのか
わかりません。
毎日落ちてくる人を見ているうちに、
ここが人生の落とし穴と気づきます。
みたいな感じでしょうか。

へんてこりんでしょ?

ですがこれらは全て、ふと何気なく疑問に思ったことを
自分なりにつきつめていった結果なのです。
小説というより持論とも言えますね。

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とどのつまりは、小説を書く行為より、
想像する過程が重要だと言えます。
ですから一度作品として書きあげたものに、
頓着しません。
送った原稿の控えを取るはずもなく、
PCに保存することも考えませんでした。

「読んでみたかった」
「何で保存せんかった」
「ブログやったら自動的に保存してくれるで」
と友人たちに言われ、
なるほど、と始めたブログでしたが、
いつの間にやら日記となり、
小説はやはり密やかな楽しみとして、
自分の中だけに閉まっている私なのでした。

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今思えば大胆不敵な行動をしたことがあります。
小学4年生の頃だったでしょうか。
原稿の応募をしていたわけでもないのに、
愛読していた小説雑誌の
編集後記に記載されていた住所へ
いきなり原稿を送りつけたのです。
書いたものはSFだったように
記憶しています。

何故送ろうと思ったのかは、
定かではありません。
編集者はさぞ迷惑したでしょう。
ですが、その雑誌はとても親切で、
感想文を送り返してくれました。
便箋にして3枚ほどの、
当時高名な作家の方からの手紙でした。

小学生に対して、大人の対応とも言うべき内容で、
それとなく出来栄えをほめてくれたものでした。
もう少し経験を重ね文章に奥行きが出てきた頃、
また作品を読んでみたいものですね。
期待しています。
と締めくくられた手紙は、
当時の私にとって宝物となりました。
今はどこへ行ったやら、です。

手紙をもらったときは子どもでしたから、
手放しに喜んだものですが、
大人になった今では心の広い、
作家の方の社交辞令だと理解できています。

それでもあの頃の大胆さ、
無防備さをときどき懐かしく思い出しますね。

※今でも書いた小説を記録することはないので、
いつまでたっても小説ブログには
なりそうにないのでした。
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posted by smile-one at 19:49 | TrackBack(0) | 創作・文章術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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